どーも、いちかです。
私は2021年からレバナスへの投資を続けています。
現在も資産形成の中心に据えているのはレバナスですが、最近はS&P500やTOPIXへの投資にも力を入れるようになりました。
「レバナスの成長性に期待しているなら、そのまま積み立て続ければいいのでは?」
そう思う方もいるかもしれません。
実際、私自身もレバナスへの追加投資を続けたいという気持ちがあります。
それでも、今後はS&P500を中心とした等倍のインデックスファンドを育てることに、以前より大きな意味を感じています。
その最大の理由は、将来のFIRE(経済的自立と早期リタイア)に向けて、資産を増やすだけでなく、取り崩しを見据えた土台も整えておきたいからです。
私の基本方針は、資産形成中はレバナスを原則売却せず、新しい積立資金でポートフォリオを徐々に変えていくこと。
この記事では、2021年からの投資経験を振り返りながら、私がこの戦略にたどり着いた理由と、その弱点についても紹介します。
レバナスを資産形成の中心にしてきた理由
2021年から続けているレバナス投資
私がレバナスへの投資を始めたのは2021年です。
当初はiFreeレバレッジNASDAQ100を購入していました。
レバナスを選んだ理由は、NASDAQ100を構成する企業の長期的な成長に期待していたからです。
NASDAQ100には米国の大型成長企業が多く含まれており、技術革新を牽引する企業も少なくありません。
私は、こうした企業の成長をレバレッジによって増幅させることで、より高いリターンを狙いたいと考えました。
もちろん、レバレッジには大きなリスクがあります。
上昇局面では有利に働く一方、下落時には損失が拡大し、相場の値動きによっては長期的なリターンが等倍指数を下回る可能性もあります。
それでも私は、リスクを引き受けて成長性を追求するという方針を選びました。
2022年の下落相場で私が考えていたこと
投資を始めて間もない2022年、NASDAQ100は大きく下落しました。
ただ、当時の私はまだ資産形成の初期段階で、運用資産もそれほど大きくありませんでした。
そのため、下落相場を悲観するよりも、安い価格で仕込めるチャンスが来たと考えていました。
むしろ、長期的な成長を期待している商品を安く買えることに、少しラッキーだと感じていたくらいです。
とはいえ、まったく不安がなかったわけではありません。
買っても買っても価格が下がり続ける。
「いったいどこまで下がるんだろう?」
そんな気持ちになったこともありました。
それでも、いずれ相場は回復すると信じていたので、基本的な方針を変えることなく購入を続けました。
そもそも、レバナスへの投資を決めた時点で、私は価格が下がったからという理由で狼狽売りはしないと決めていたのです。
結果的に、2022年の下落相場で積み立てた分が、その後の運用益に大きく貢献したと考えています。
ただし、これはあくまで私自身の経験です。
当時は保有額が比較的小さかったからこそ、下落を買い場として捉えやすかった面もあります。
もし資産形成の終盤で同じような下落が起きていたら、心理的な負担や家計への影響は違っていたかもしれません。
また、下落後に必ず相場が回復する保証はありません。特にレバレッジ商品では、損失が極めて大きくなる可能性もあります。
私がこの経験から学んだのは、暴落時には必ず買うべきだということではありません。
自分が何に投資しているのか、なぜ保有するのかを理解し、下落時の行動を事前に考えておくことの大切さです。
2024年に為替ヘッジなしのレバナスへ乗り換えた理由
2024年には、それまで保有していたiFreeレバレッジNASDAQ100から「auAMレバレッジNASDAQ100為替ヘッジ無し」へ乗り換えました。
理由は、長期的な円安への期待と、為替ヘッジコストの負担です。
ただし、この乗り換えは簡単に決断できたわけではありません。
当時のiFreeレバナスには、すでにまとまった含み益がありました。
そのため、売却すれば利益に対する税負担が発生することが、大きな悩みだったのです。
また、当時は今後円高に進む可能性も考えていました。
そこで、既存のiFreeレバナスはそのまま保有し、今後の積立先だけをauAMレバナスに変更するという選択肢も検討していました。
しかし、長期的な運用を考えると、為替ヘッジコストの負担が気になりました。
一般的に、円金利が米ドル金利より低い環境では、円に対する為替ヘッジに金利差などに応じたコストが発生します。
一度の負担は小さく感じられても、その環境が長期間続けば、運用成績への影響は無視できません。
また、今後さらに含み益が膨らめば、将来乗り換える際の税負担も大きくなる可能性があります。
それならば、目先の税金を惜しんで保有を続けるより、長期的な運用方針に合う商品へ早めに移行した方がよいのではないか。
そう考えるようになりました。
そして、もう一つの決め手が為替に対する見通しです。
短期的には円高になる可能性があっても、長期的には円安基調が続くのではないかと考えていました。
長期的なヘッジコストの負担を避けたいこと。そして、今後も円安方向への動きが続くと考えたこと。
この2つが、税負担を受け入れてでも乗り換える決断につながりました。
現在振り返ると、私自身はこの判断を間違っていなかったと感じています。
もちろん、今後は円高に振れ、為替変動によって利益が削られることもあるでしょう。
それでも、私はこの乗り換えを後悔しないと思います。
私が最も期待しているのは、NASDAQ100を構成する企業の長期的な成長です。
そのため、株価が順調に成長しているのであれば、為替によって円換算の利益が目減りすることは、ある程度受け入れるつもりです。
もちろん、円高の影響が株価上昇を上回れば、円換算では損失になる可能性もあります。
将来の為替がどう動くのかは、誰にも正確にはわかりません。
一方、2024年当時は日米の金利差によって為替ヘッジコストが発生していました。
金利環境によってその負担は変化し、必ずコストになるわけではありませんが、私は長期保有するうえで、当時のような継続的な負担をできるだけ避けたいと考えました。
予測できない為替変動を受け入れる代わりに、当時発生していたヘッジコストを外す。
これが、私の選んだ方針です。
なお、税金を支払って乗り換えたことも含め、厳密な損益比較によって最善だったと証明できるわけではありません。
それでも、目先の税金や短期的な為替変動だけでなく、長期的にどのような運用をしたいかを優先して決断できたことには、今も納得しています。
なお、現在保有しているauAMレバナスは、純資産総額の約2倍に相当するNASDAQ100指数先物への投資と、純資産相当の米ドル保有を組み合わせた商品です。
長期的なリターンがNASDAQ100の単純な2倍になるわけではなく、相場の上下動や先物運用に伴うコストなども成績に影響します。
私が長期保有しているからといって、誰にでも長期保有をおすすめできる商品ではありません。
なぜS&P500とTOPIXも保有するのか
現在、私は主要な投資対象にそれぞれ異なる役割を持たせています。
| 投資対象 | 私が考える役割 |
|---|---|
| レバナス | 高い成長を狙うメインエンジン |
| S&P500 | 将来のFIREを支える米国株の中核資産 |
| TOPIX | 日本株への地域分散とポートフォリオのバランス調整 |
イメージとしては、レバナスが攻撃、S&P500とTOPIXが防御です。
ただし、ここでいう防御は、レバナスと比較したときの相対的な役割です。
S&P500もTOPIXも株式指数であり、大きく下落する可能性があります。現金や預金のように元本を守る資産ではありません。
S&P500を将来の中核資産として信頼する理由
私が今後、特に育てていきたいと考えているのがS&P500です。
S&P500は1957年に算出が始まった、長い歴史を持つ米国株式指数です。
これまでに何度も大きな下落を経験しながら、長期的には成長してきました。
私がS&P500を信頼している理由の一つが、この長期的な実績です。
もちろん、過去の回復が常に早かったわけではありません。
2020年のコロナショックでは比較的短期間で以前の高値を回復しましたが、2008年前後の金融危機では、高値回復までに数年を要しました。
過去の実績が将来の成長や回復を保証するわけではないことも理解しています。
また、NASDAQ100とS&P500には共通する企業が多く含まれており、米国大型株への投資という点では重複します。
その点も承知しています。
それでも私がS&P500を積み立てるのは、レバレッジをかけずに米国の幅広い企業へ投資できること、そして長期的に十分な資産を積み上げ、将来の生活設計を支える中核資産に育てたいからです。
レバナスほど高いリターンを狙う資産ではありませんが、私にとってS&P500は、成長性とリスクのバランスを考えたときに信頼できる投資対象です。
レバナスで成長を狙いながら、S&P500を将来の資産形成の土台として育てる。
これが私の考え方です。
TOPIXを組み入れた理由は地域分散と改革への期待
もう一つ、私が積極的に組み入れているのがTOPIXです。
S&P500とNASDAQ100は投資対象に重複が多い一方、TOPIXは日本株を対象としているため、異なる地域や企業に投資できます。
私のポートフォリオは米国株への依存度が高いため、そのバランスを整える役割としてTOPIXが必要だと判断しました。
また、円で生活する私にとって、日本株を保有することにも一定の意味があると考えています。
もちろん、TOPIXがS&P500と同じように成長する保証はありません。
日本経済や企業収益の動向によっては、米国株に大きく劣後する可能性もあります。
それでも、米国市場の指数ばかりを増やすより、異なる市場を組み入れることに価値を感じています。
そして、もう一つ期待しているのが日本株市場の改革です。
東証では、上場企業に対して資本コストや株価を意識した経営を促す取り組みが進められています。
また、TOPIX自体も構成銘柄の選定方法が見直され、2026年10月には流動性を重視した第2段階の定期入替が行われることになりました。
私は、こうした変化が日本株市場の魅力を高め、長期的なリターンの上振れにつながる可能性にも期待しています。
ただし、企業の経営改革とTOPIXの構成銘柄見直しは別の取り組みであり、どちらも株価上昇を保証するものではありません。
TOPIXを保有する主な目的は地域分散であり、改革による成長は追加の可能性として捉えています。
なぜ今、等倍資産を育てようと考えているのか
資産を増やす段階から、将来の取り崩しも考える段階へ
私がS&P500やTOPIXへの投資を重視するようになった最大の理由は、将来のFIREを見据えるようになったからです。
FIREを目指すうえでは、資産をどれだけ増やせるかが重要です。
しかし、実際にFIREしたあとは、その資産をどのように取り崩しながら生活するかも考えなければなりません。
特に注意したいのは、取り崩しを始めた直後に大きな下落相場が訪れるケースです。
資産が大幅に減少しているときに生活費のための売却を続ければ、その後に相場が回復しても、資産が元の水準に戻りにくくなる可能性があります。
これは「リターンの順序リスク」と呼ばれる問題の一つです。
2022年の私は、下落相場を安く仕込めるチャンスだと考えていました。
しかし、資産形成中の下落と、資産を取り崩して生活しているときの下落では、事情が大きく異なります。
積立資金を投入できる時期は下落を買い場として活用できる可能性がありますが、取り崩し期には生活費を確保するために資産を売らなければならない場合があるからです。
だからこそ、私はFIREを迎える前に、レバナスだけに依存しない資産構成を整えておきたいと考えています。
レバナスを売らず、新規資金で土台を育てる
私が基本方針として考えているのは、資産形成中はレバナスを原則売却せず、新しい積立資金でS&P500やTOPIXを育てていく方法です。
2026年はTOPIXへの投資を進めてきました。
今後はS&P500を重点的に育てながら、TOPIXによる地域分散も維持していきたいと考えています。
この方法なら、これまで育ててきたレバナスの成長機会を残しながら、徐々に等倍資産を積み上げることができます。
ただし、新規積立だけで資産配分を調整する方法にも限界があります。
保有資産が大きくなるほど、毎月の積立額よりも既存資産の値動きが評価額全体に与える影響は大きくなります。
レバナスが大きく上昇すれば、S&P500やTOPIXを積み立てても、ポートフォリオ全体に占めるレバナスの割合が高まる可能性もあります。
そのため、単に積立を続けるだけでなく、資産全体の構成やリスクを定期的に確認していく必要があります。
なお、資産形成中にレバナスを売らないという方針は、将来も絶対に売却しないという意味ではありません。
FIRE後は生活費の確保や資産状況に応じて、レバナスの一部売却も選択肢になります。
私にとって大切なのは、レバナスを保有し続けること自体ではなく、資産を育て、将来の生活に役立てることだからです。
それでもレバナスを積み増したい気持ちはある
もっとも、ここまで考えていても、簡単に割り切れるわけではありません。
私には、今でもレバナスへの積立を続けたいという気持ちがあります。
すでに育ててきた成長エンジンを、もう少し大きくしたい。
将来のリターンを少しでも高める可能性があるなら、追加投資したいと感じることがあります。
一方で、レバナスへの積立を増やせば、その分S&P500やTOPIXを育てるための資金は減ってしまいます。
さらなるリターンを追求するのか。
それとも、すでに保有するレバナスの成長に期待しながら、将来のFIREに向けた資産の土台を整えることを優先するのか。
私自身、今でも考え続けている部分です。
ただ、以前と比べて一つ変わったのは、レバナスを増やすことだけにこだわらなくなったという点です。
高いリターンを狙うことは大切ですが、それが資産形成の最終目的ではありません。
将来の生活を支えるという目的から逆算して、積立先を考えるようになったのです。
この投資戦略の弱点と注意点
ここまで私の投資方針を紹介してきましたが、当然ながら弱点もあります。
最も大きいのは、レバナスを主力とする以上、NASDAQ100の値動きにポートフォリオ全体が強く左右されることです。
S&P500を追加しても米国大型株への集中は残り、TOPIXを加えても株式市場全体の下落を防げるわけではありません。
また、レバナスを売却せずに新しい積立資金で等倍資産を増やす方法は、リスクを調整するまでに時間がかかります。
何より、レバナスが将来も高いリターンを生む保証はありません。
長期的に等倍のインデックスファンドを下回る可能性もあります。
私が選んでいるのは、リスクをできるだけ小さくする戦略ではなく、将来の成長を積極的に狙いながら、徐々に資産のバランスを整える戦略です。
そのため、大きな価格変動を避けたい人や、近い将来使う予定の資金を運用したい人には向いていないと思います。
等倍資産を増やすだけではFIREへの備えは完成しない
ここで忘れてはいけないのが、S&P500やTOPIXも株式であるということです。
レバナスに比べてレバレッジの影響を抑えられるとしても、株式市場が大きく下落すれば、これらの資産も値下がりします。
そのため、FIRE後の生活費を確保するには、株式とは別に現金などの資産を準備することも重要だと考えています。
どれだけの生活費を確保するのか、どの資産から取り崩すのか、下落時にはどう対応するのか。
こうした出口戦略は、今後の資産形成と並行して具体化していく必要があります。
レバナスに対する「盾」と、生活を守るための安全資産は別物です。
私自身も、その違いを理解したうえで資産を育てていきたいと考えています。
まとめ|レバナスを育てた先に、次の資産を育てる
2021年からレバナスへの投資を続けてきた私ですが、資産形成に対する考え方は少しずつ変わってきました。
2022年の下落相場では、将来の成長を信じて積立を続け、結果的にその判断が後の利益につながりました。
2024年には、売却益への課税や円高への懸念で悩みながらも、長期的なヘッジコストと為替見通しを考え、為替ヘッジなしの商品へ乗り換えました。
そして現在も、レバナスを資産形成の中心に据えています。
一方で、将来のFIREを考えるようになり、レバナス以外の資産を育てることにも大きな意味を感じるようになりました。
S&P500は、長期的な成長実績を評価し、将来の中核資産として育てたい投資対象です。
TOPIXは米国株への集中を和らげる役割を持ち、日本株市場の改革による上振れにも期待しています。
私の基本方針は、資産形成中はレバナスを原則保有し続け、新しい積立資金でS&P500やTOPIXを育てていくことです。
そしてFIRE後は、必要に応じて資産を取り崩しながら生活することを想定しています。
もちろん、最初から最後までレバナスに集中していた方が、高いリターンを得られる可能性もあります。
ただ、将来の生活や資産の使い方まで考えると、期待リターンだけで判断するのは違うと感じています。
私が大切にしているのは、なぜその資産を保有するのかを理解し、資産形成の段階に合わせて投資方針を調整していくことです。
レバナスの成長に期待しながら、S&P500とTOPIXを育てていく。
今の私には、この考え方がしっくりきています。
参考資料
- 大和アセットマネジメント|iFreeレバレッジNASDAQ100
- auアセットマネジメント|auAMレバレッジNASDAQ100為替ヘッジ無し
- auアセットマネジメント|想定する投資家とリスク
- 東京海上アセットマネジメント|為替ヘッジとは
- S&P Dow Jones Indices|S&P500
- 日本取引所グループ|TOPIXの第2段階の見直し
- 日本取引所グループ|資本コストや株価を意識した経営
- Charles Schwab|取り崩し期のリターンの順序リスク
本記事は2026年10月時点の筆者個人の投資方針を紹介するものであり、特定の金融商品の購入や売却を推奨するものではありません。投資には元本割れのリスクがあり、過去の運用実績は将来の成果を保証するものではありません。